統計数理の出題傾向
統計数理の出題傾向として
- 標本平均、標本分散などの推定量の性質を証明
- 有名事実(ガンマ分布の再生性、大偏差原理など)を背景とした性質を証明
といった数理統計の王道テーマから2問程度出題され、残りの3問は
- 順序統計量
- 仮設検定(尤度比検定、ネイマン・ピアソンの定理)
- 回帰分析
- ベイズ推定
などから出題されることが多いです。
2018年ごろまでは数理統計の王道テーマからの出題は難問が多く、逆にそれ以外の問題は見た目はモンテカルロ法やマルコフ連鎖など馴染みの薄いテーマに見えて実質的に問われていることは平易な数理統計の内容のことが多く
問題の見た目に惑わされず問われている内容を見極められるか
が重要でした。
また、一時期ガンマ分布が頻出したり、推定量の不偏性、分散評価が頻出した時期があるなど出題内容に偏りがある[1]出題者が2年程度で変わっていき、出題者の好みが反映されているのかもしれません。ので直近の出題は見ておいたほうが良いと思います。
なお、2019年は
- 数理統計の王道テーマも標準的な難度だった
- 各大問が見かけ倒しではなくテーマに沿った内容だった
といい意味で傾向が変わったので、2020年もその傾向が続くか注目です。
脚注
↑1 | 出題者が2年程度で変わっていき、出題者の好みが反映されているのかもしれません。 |
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