概要
戦時中の軍事戦略を起源として考案された“小能く大を制す”、つまり弱者が強者を凌駕するための経営手法がランチェスター戦略です。本書は、このビジネス戦略における基本的かつ重要なポイントを中心に厳選。図解を使いながら、経営者や管理職の方々はもちろんのこと、若手ビジネスパーソンにもわかりやすく解説しています!
感想
ランチェスター戦略の概要をざっと知りたく古本で買ったもの。コンパクトにまとまっていてて期待以上の内容だった。ランチェスター戦略をざっくりまとめると以下になる。
- 元々は戦争時の戦力と損害の関係性を定量化した法則
- ビジネスにおけるシェアアップのプロセスとして体系化したもの
- KPIはシェア。シェアの絶対値(シンボル目標数値)、順位によって強者/弱者の戦略を使い分ける
他にも具体的な戦略(地域戦略、商圏戦略)、時間軸に応じた戦略(プロダクト・ライフサイクル、キャズムなど)や営業部員の「科学的な」管理方法まで説明してあり思っていた以上に幅広い内容がまとまっている。
戦争時の戦力モデルをビジネスに応用するというのは少なくとも学術的には面白いが、実際の現場とマッチしているのかが次に気になる。ちゃんとした営業をしたことがないので、肌感覚が分からないのだがそういった文献があればあたってみたい。