概要（「BOOK」データベースより）
新規大卒者の50%が女性となってから30年が経過したにもかかわらず、いまだにアメリカの政府や企業のリーダーの大多数は男性です。つまり、社会生活に大きな影響を与える決定において、女性の声が平等に反映されにくい状況が続いているのです。この問題は、日本ではより顕著です。なぜ女性リーダーが生まれにくいのでしょう?その原因はどこにあるのでしょう?フェイスブックのCOOが書いた全米大ベストセラーの話題作。その「一歩」を踏み出せば、仕事と人生はこんなに楽しい。
感想
最初はGoogle, Facebookと渡り歩いたスーパーウーマンの半分自慢な本かなと勝手な色眼鏡で見始めたが（これこそ本書で指摘されているバイアスである）、女性が社会で活躍するための厳しい現状とそれを打開するには女性こそがリーダーにならないといけないと強い意志にあふれている。
日本よりは女性の社会進出と夫婦の役割分担は進んでいると思っていたアメリカであって厳然たる性差によるバイアス（女性は控えめを良しとし夫を支え、良き母になるべきなど）や会社で出世すればするほど周りは男性ばかりになるなど厳しい現実を研究結果や文献を引用しつつ体験談を織り交ぜて詳らかにしていてて状況は同じなんだなぁと感じた。特に性差によるバイアスは長く続いた男女の役割の違いを背景にしているのでDNAレベルで刻み込まれてしまっていてて、意識してもついバイアスを持って見てしまうので対応が正直難しい。
それでも、その現実を乗り越え、変えるためにリーダーを目指し、周りを鼓舞する姿勢はただただ「強い」と思う。こういった人のせめて邪魔にはならないようにはなろうと思う。