概要(「BOOK」データベースより)
ハーバード×オックスフォード×マッキンゼーの心理学者がついに解明、世界騒然!ビジネスリーダー、エリート学者、オリンピック選手…成功者の共通点は「才能」ではなく「グリット」だった!誰でもどんな分野でも一流になれる最強・最速のメソッド!
まとめ
Part1 やり抜く力(GRIT)とは何か?なぜそれが重要なのか
- 陸軍士官学校の中退、営業職の退職、グリーンベレーの選抜のいずれも本人の「才能」だけではなく「やり抜く力」が大きく関係
- ツァイの研究結果。人間は「才能」と「努力」を表面上、「努力」を重要と言うが心の底では「才能」を重要視している。
- 「あまりに完璧な物を見た時、我々は『どうしたらあんな風になれるのか』とは考えない。その代わりに魔法によって目の前で奇跡が起こったかのごとく熱狂してしまう。」(ニーチェ)つまり「天賦の才を持つ人」を神格化してしまった方が楽なのだ。
- 「才能」×「努力」=「スキル」、「スキル」×「努力」=「達成」。「達成」を得るには「努力」が2回影響する。
- 「今日、必死にやる」より「明日、またトライ」することが重要。「人生で成功する秘訣の80%はめげずに顔を出すこと」
- 「やり抜く」には自分にとって、人生の目標は何か。究極的関心が何か?を考える。
- バフェットの目標達成法
- 仕事の目標を25個書き出す
- 自分にとって何が重要かをよく考えもっとも重要な5つの目標に丸をつける
- 丸をつけなかった20個の目標を目に焼き付ける。そしてそれらの目標には今後絶対に関わらないようにする。なぜなら気が散るからだ。余計なことに時間とエネルギーを取られてしまいもっとも重要な目標に集中できなくなってしまう
- バフェットの目標達成法は時間とエネルギーが有限だということを認識させてくれる。ただ、目標は相互に関係していることが多い。そのため、「これらの目標は共通の目標にどれくらい貢献するか」も考える。
- 偉大な人と普通の人の決定的な違いは「動機の持続性」
- 「やり抜く力」や「才能」など人生の成功に関わる心理学的特徴は遺伝子と経験の影響を受ける。
- 「やり抜く力」は育つ時代の文化的な影響を受ける。
- 「やり抜く力」は年齢とともに強くなる。
Part2 やり抜く力(GRIT)を内側から伸ばす
- 情熱を抱き、没頭する技術
- 自分でははっきりとは気づかずに「関心」を抱いている
- 大人になったら何がしたいかなど子供には早すぎてわからない。
- 興味は内省によって発見するものではなく外との交流するなかで生まれる。
- 興味を持てることが見つかったら長い時間をかけて自分で積極的に掘り下げていかないといけない。
- 強い興味を持ち続けるには親、教師、コーチ、仲間など周囲の励ましや応援が必要。一つには興味を持続させるのに欠かせない刺激や情報を与えてくれるからだ。そして何より周りの人々からの肯定的なフィードバックをもらえれば嬉しくなり、自信が湧き、励みになるからだ。
- 最初に厳しくしすぎると「取り返し」がつかなくなる
- 技能を習得するのに1万時間の練習が必要と言われる。しかし、同じ練習時間でも習得できるスキルレベルに大きな差がある。
- エキスパートの練習法。「意図的な練習」を行う。
- ある1点に絞ってストレッチ目標を設定する
- しっかり集中して努力を惜しまずにストレッチ目標の達成を目指す。うまくできなかった部分を知って克服するために速やかにフィードバックを求め否定的なフィードバックに対処する。
- 改善すべき点がわかったあとはうまくできるまで何度でも繰り返し練習する。
- 「意図的な練習」を最大限に活用するための提案は「習慣化すること」。大変なことをするには「ルーティーン」に勝る手段はないからだ。
- 「目的」を見出す。「これは人の役に立っている」と考える。
- 「天職」との出会いは能動的なもの。この仕事はどんな風に他の人々と繋がっているだろう?世の中の役に立っているだろうか?自分のもっとも大切な価値観を表しているだろうか?
- 知的能力は努力で成長すると考える「成長思考」の人は反対の「固定思考」の人と比べ「やり抜く力」が強いことがわかった。
- 子供のころの「ほめられ方」が一生を左右する。「成長思考」「やり抜く力」を伸ばす表現。
- 「よく頑張ったね。すばらしい。」
- 「今回はうまくいかなかったね。今回の方法を一緒に見直してどうやったらうまくいくか考えよう。」
- 「よくできたね!もう少しうまくいくと思うところはあるかな?」
- 「これは難しいね。すぐにできなくても気にしなくていいよ。」
- 「もうちょっと頑張ってみようか。一緒に頑張れば必ずできるようになるから。」
- 成績の良い子を特別扱いすると「固定思考」になる。
- 「やり抜く力」を内側から伸ばす方法の一つは「人に助けを求めること」
Part3 やり抜く力(GRIT)を外側から伸ばす
- 「やり抜く力」の鉄人の多くは親を手本にしている。
- 「高い期待」と「惜しみない支援」を組み合わせる
- 課外活動をさせる。親以外の指導を受けること、興味を深め、練習に励み、目的を持ち、希望を失わずに取り組むことを学べるからだ。
- 何かしらの活動を継続してやり通すことで「やり抜く力」を鍛えられる
- 「やり抜く力」が身に付く4つのルール
- 家族全員が一つはハードなことに挑戦しないといけない。「ハードなこと」は日常的に「意図的な練習」を要することだ。
- やめても良い。ただし、シーズンが終わるまで、授業料を支払った期間が来るまでなど区切りの良い時期が来るまでやめてはならない。始めたことは最後までやり通すべきであり、最低でもある程度の期間は一生懸命に取り組む必要がある。
- 「ハードなこと」は自分で選ぶ。選ぶのを他人任せにしない。
- 高校生になったら新しいことでも今やっていることでも最低でも一つのことを2年間は続けないといけない。