ダライ・ラマのビジネス入門(ダライ・ラマ14世&L.V.D.ムイゼンバーグ 著)


ダライ・ラマのビジネス入門 「お金」も「こころ」もつかむ智慧!

概要(「BOOK」データベースより)

ダライ・ラマがビジネスを語る!本書はチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ法王と世界を舞台に活躍する経営コンサルタントの、10年以上におよぶ議論の成果である。グローバル化する世界のなかで、ビジネスマンは何を目的に働けばいいのか?政財界のリーダーの資質とは?その果たすべき役割は?本書では豊富な実例とともに、きわめて実践的なノウハウを紹介する。ダライ・ラマのあたたかい人柄と、顕教と密教の深みから導かれた智慧は、今日のビジネスシーンを生きる「道」を指し示してくれる。

感想

あのダライ・ラマ14世がビジネスを語る!という触れ込みの本書。グローバル経営コンサルの共著者から見た仏教観の新鮮さが協調されているが、日本人からすると松下幸之助の経営論と通づる部分があり馴染みやすい下地はあると思う。

それでも仏教の概念をビジネスに照らし合わせてみると改めて気づくことも多い。仏教には3つの原理

  • 縁起
    • 原因なくして存在するものはなく、ひとりでに変化するものはない
  • 無我
    • 異なる現象は互いに依存している
  • 無常
    • 永久に存在するものは何もない

がある。つまり、自分の行動は他者に影響を及ぼすこと、また結果は自分だけではなく他者の影響も必ずあること、仮に満ち足りた状況になったとしても常に変化を起こし続けないといけない。

企業の役割も「時価総額を最大化する」のではなく「顧客を生み出し満足させる」ことと提言されている。この考え方も欧米とは一線を画すのだと思う。企業活動における収益についても明快に

収益は生存に必要な条件ですが、企業の目的は、社会全体の利益に貢献することです。

と答えている。

仏教とビジネスと一見交わらなさそうなテーマだが実は共通項があり、<正しい理解>と<正しい行い>という2つの概念に基づいて行動出来るようになれば決断力は向上し人生への満足度を向上するというメッセージは示唆に富んでいると思う。

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