概要
何もやっていないように見えて、部下に慕われるリーダーは凡人管理職とどこが違うのか。その哲学と具体的な行動様式を分析し、慕われる優れたリーダーの条件をわかりやすく著者が紹介します。
感想
そろそろ部下も増えてきて先輩からの紹介で読んだ本。確かにこういう上司だったらいいなぁ&自分はまだまだ出来ていないなぁと実感する内容が盛りだくさん。以下は印象に残った内容。
リーダーとは何か
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リーダーはジタバタしない。「仕方がない。今できることをやろう」と言える人がリーダー
- 褒めるのがよいか、叱るのかよいのかという質問はまちがっている。「誰が」褒める、叱るのかが大切。「この人に褒められたい」という人になろう。
- ビジョンとは「今そこにないもの」を思い続けること。
- 人間のモチベーションで最も大きいものは「達成感」。部下が求めているのは満足であり、感動である。金銭報酬以外の共感を持とう。
- 達成感は日々必要。毎日の達成感を与えてくれないリーダーに人はついていけない。
- 収穫を見出そう。今日の収穫を確認し達成感を与えよう。
- 収穫には「狙って出てくる収穫」「予期しない収穫」がある。予期しない収穫に気づき、共有しよう。
尊敬されるリーダーの条件
- 自分なりの美学、哲学を持ち、カッコよくあれ。
- 尊敬できるという気持ちと同時に一緒にいて楽しいことが大切。
- 上のことで愚痴をこぼさない。
- ナンバー2を育てる。
- 自分がいなくてもまわるようにする。リーダーの孤独がチームを作る。
- 決めるリスクを取り変化をもたらそう。
- 「一緒にいる時間は短いけど、よく見てくれている。そんなところまで見てくれていたんだ。」と思われる人がみんなから信頼されるリーダー。
- リーダーは傍観者として逃げやすい位置にいるからこそ当事者意識を持ち逃げないようにする。
人を育てるのがリーダー
- 全体ややる気のない底辺を育てるのではなく、やる気のある部下一人をまず育てる。
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部下に自信を持たせるのがリーダーの仕事
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部下が失敗した時にリーダーがすべき仕事は「失敗のフォロー」「失敗から学ぶ」の二つ
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失敗にはトライして失敗する、ミスして失敗するの二つがある。トライして失敗した時は本人なりに反省するので上塗りする必要はない。ミスして失敗した時に反省していない、気づいていない時は見過ごさず直す必要がある。
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部下の成長を喜ぶ。部下の成長をモチベーションにする。
なぜあの人は部下をイキイキさせるのか
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具体的に指示をだす。しなくていいことを決める。
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メールを送って読んだものと考えない。
あの人の下なら「ヤル気」がでる
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昔の話よりこれからの話をする
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しゃべりすぎるリーダーは尊敬されない
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世の中は常に進化している。未来の話をするとちょうど今の話になる。
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できない理由を語らない。
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リーダーより部下が先に帰る仕組みを作る。
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聖域をつくらない。
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反省会は打ち上げの前にやる。失敗のコストは反省をして得られるノウハウでペイできるが、反省は失敗の直後にやる必要がある。
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リーダーは広報官。選手のいいところをアピールする。