2016年 統計検定1級(理工学)大問4
ある会社の情報部門に故障したPCが持ち込まれる。一日に持ち込まれるPCの台数[math]X[/math]はポアソン分布[math]Poisson(\lambda)[/math]に従うとする。なお、[math]Poisson(\lambda)[/math]の確率関数は
[math]
p(x)=\dfrac{\lambda^x}{x!}e^{-\lambda}\quad (x=0,1,2,\dots)
[/math]
である。この時、以下の問に答えよ。
- [math]Poisson(\lambda)[/math]のモーメント母関数が
[math]M_X(t)=E[e^{tX}]=\exp[\lambda(e^t-1)][/math]
になることを示し、平均と分散を求めよ。
- [math]Poisson(\lambda)[/math]の最頻値を求めよ。
- 過去50日間の持ち込まれたPCの台数[math]X[/math]とその日数は以下であった。このデータから[math]\lambda[/math]の最尤推定値を求めよ。
[math]
\begin{array}{|c|*8{c|}}\hline
X & 0 & 1 & 2 & 3 & 4 & 5 & \geq 6 & {\rm Total} \\ \hline
日数 & 8 & 15 & 12 & 10 & 3 & 2 & 0 & 50 \\ \hline
\end{array}
[/math] - 修理に持ち込まれたPCの台数が0の日は何日あったか分からないとする。この場合の確率分布に従う確率変数を[math]Y[/math]とすると確率関数は
[math]
f(y)=\dfrac{\lambda^ye^{-\lambda}/y!}{1-e^{-\lambda}}\quad (y=1,2,\dots)
[/math]である。この時、
- [math]Y[/math]のモーメント母関数[math]M_Y(t)[/math]と平均を求めよ。
- [math]\lambda[/math]の推定法を論ぜよ。
(出典:2016年受験時の問題冊子。問題文を一部略記。)
シリーズ記事
- 過去問と解答例
- 2016年(理工学)大問1
- 2016年(理工学)大問1 解答例
- 2016年(理工学)大問3
- 2016年(理工学)大問3 解答例
- 2016年(理工学)大問4(本記事)
- 2016年(理工学)大問4 解答例